公開日 2025年07月11日
7月5日(土)、第152回アシカル講座「島根県内の戦争体験を伝える~記憶から記録へ」を開催しました。この講座は、令和7年度アシカル講座第1ステージ「戦後80年、戦争の記憶を学び、伝える」の初回になります。
今回は、板垣貴志 本学法文学部 准教授が講師を務め、県内の様々な戦争体験の記憶を記録として継承?活用していく取り組みについて解説しました。第二次世界大戦終結から80年、戦争体験者は減少し、足球即时比分人にとって戦争は遠い存在となっています。島根県や鳥取県でも空襲など、戦争被害はありましたが、そうした記憶の風化が進んでいます。
板垣准教授は、研究者や学生?市民とともに、2018年から島根県内の戦争?銃後体験の様々な記録?手記を収集?整理し、データベース化する作業を行っています。こうした継続的な作業自体が、記録を残した戦争経験者の気持ちに寄り添い、共感することにもつながっているようです。
データベースが完成すれば、民衆一人一人にもたらす戦争の惨禍を後世に伝え、戦争を知らない世代が戦争について考えていくうえで、貴重な財産になることが期待されています。
次回のアシカル講座は、「考古学から戦争を考える~島根?鳥取の戦争遺跡を中心に~」(第153回、8/2)です。皆様のご参加をお待ちしています。
お問合せ先:島根大学総合博物館 TEL 0852-32-6496