生物資源科学部が株式会社石見麦酒と連携協定を締結しました

公開日 2025年07月16日

 令和7年7月11日,本学生物資源科学部と株式会社石見麦酒が連携協定を締結し,その調印式が行われました。石見麦酒は江津市のJR山陰本線無人駅「波子駅」の駅舎内にクラフトビール醸造所を構えており,この度の調印式もJR波子駅にて執り行われました。

 

JR波子駅の駅舎内にある「石見麦酒」醸造所

▲JR波子駅の駅舎内にある「石見麦酒」醸造所

 

 本学生物資源科学部では未利用資源の利活用に関する研究を強みとしており,本年4月からは新たに「発酵」分野の研究室を立ち上げています。研究室の立ち上げにあたっては,「発酵」に関する社会実装の実績がある児玉基一朗先生を特任教授として招聘しており,児玉特任教授が専門とする「発酵」研究を中心とした酵母など利用可能な微生物の探索,ビール副産物など未利用資源の農水産業への活用などに両者で取り組むため,この度の連携協定を結ぶこととなりました。

 児玉特任教授は,地域にゆかりのある植物から抽出した「ローカル酵母」を活用した発酵食品の開発に地域企業と一緒に取り組んでおり,現在既に,波子駅構内にある桜の木からローカル酵母が取り出し,そこから商品をつくることができないか,石見麦酒と共に開発を進めています。

 

江津市役所や,波子まちづくり活性化協議会,波子地域コミュニティ交流センターなどの関係の皆様との記念撮影

▲波子駅構内の桜の木から果実を採取する児玉特任教授(左)と

石見麦酒工場長の山口厳雄さん(右)

 

 調印式では,本学生物資源科学部の上野学部長が「新たに学部の強みとなる発酵分野を活かして連携を進め,廃棄物など未利用資源の利活用に力を入れていきたい」と話し,株式会社石見麦酒の山口梓代表取締役社長は,「この連携をきっかけにして多くの学生に江津に来てもらい,地域を盛り上げてもらえたら嬉しい。様々な取り組みを通して地域に喜んでもらえれば」と期待を込めました。

 

波子駅構内の桜の木から果実を採取する児玉特任教授(左)と  石見麦酒工場長の山口厳雄さん(右)

▲調印式で挨拶する上野学部長(右)と山口代表取締役社長(左)

 

 そのほかにも,今後は本学生物資源科学部で進めている試験醸造設備の稼働と試験醸造に関する技術指導や,石見麦酒での学生に対する授業やインターンシップの受け入れなど,さまざまな分野での連携を進めていくこととしています。

 

調印式で挨拶する上野学部長(右)と山口代表取締役社長(左)

▲江津市役所や,波子まちづくり活性化協議会,波子地域コミュニティ交流センターなどの関係の皆様との記念撮影

 

 

お問い合わせ先
松江地区学部等事務部総務課(生物資源科学部)
TEL:0852-32-6494
E-mail:lif-jimu[at]office.shimane-u.ac.jp ※[at]は@に置き換えてください。